友人の元夫

親しくしている友人の元夫(数年前に離婚している)の話しなのだがその夫の両親は東京に住んでいた。ある日突然、母親から夫の父親が亡くなったと連絡が来たが…
夫の稼ぎがよくなかったため二人の子供達の教育費と日々の生活費に負われ北海道から家族全員を連れて東京まで行く費用も出せず途方にくれていたが友人(妻)の母がまとまったお金(10万円)を出してくれて夫の旅費にして残りのお金をお香典にしなさいと言ってくれたそうだ。お陰で何とか夫だけ東京での葬儀に間に合い参列できたそうだ。夫は葬儀を終えると北海道に戻り、また、いつもの生活が始まり何年かが過ぎたのだ。友人はずっと夫は残りのお金を自分の家と彼女の母からのお香典としておいてきたと信じていた。だが、そうではなかったのだ。
ある時、友人とその夫は夫の多額な借金の請求がきたことで大喧嘩する。そのことがきっかけで、過去の不思議な出来事(自宅で無くなったお金のことや旦那に過去に請求されたお金のことなど…)などが発覚し二人の関係は最悪な状態となり、ついには離婚に至るのである。その後も家を出た夫のことで友人は夫が家賃を払わず行方知らずになったりと…苦労をかけられていた。ある時、別れた夫の母に夫の居場所を聞く電話をした時にある事実がわかったのだ。夫の父親の葬儀の際、参列はしたものの、貧しくお金がないと香典は1円たりともおいて来なかったのだと…。大金をだしてくれた母に申し訳なく情けないと友人は嘆いていた。
結局、友人の夫はお金にだらしない人だったんだと思うが…父親の葬儀にお香典すらおいて来ないで…亡くなったお父さんは成仏できなかったのではなかろうか。